モジュール詳細:抽象配列

芸術では、「抽象的」な作品はよくわからないことが多い。コンピュータサイエンスでは、抽象化はタスクを達成するために行われる。では、爆弾にその両方を持たせてはどうだろう?

数学関連の用語の定義については、付録F1Bを参照すること。

このモジュールは、数字ディスプレー、16個の数字ボタン、1個の送信ボタンで構成されている。モジュールを解除するには、正しい方程式を見つけ、数字を決められた順番で選択し、チェックマークを押して送信する必要がある。

パートⅠ - 変数の宣言

以下の表を使用して、正しい変数の値を決定する。該当する3つの列から読み取った値を取得し、データセットの平均値を計算する。

変数 ディスプレーの数字は… 数字ボタンの左端の列の合計の絶対値は… シリアルナンバーの最後の数字は…
素数 合成数 偶数 奇数 0 - 4 5 - 9
x 3 21 30 33 42 12
y 39 48 51 9 24 18
z 27 15 36 45 6 0

以下の表の列のいずれかに該当する場合、このリストに従って変数を調整する。

調整する変数 存在するポートの種類 存在するインジケーター
ステレオRCA、 DVI、パラレルのいずれか PS/2、シリアル、RJ-45のいずれか IND、BOB、MSAのいずれか SND、CAR、NSAのいずれか
x -2 -6 +6 +1
y +3 -1 -5 -3
z +5 -3 +2 -4

最小の変数を数列の1番目の項(a1)として使用する。

パートⅡ - 使用する式の確立

以下の表は、シーケンス式の作成に役立つ。表の左側を使用して計算式の前半を決定し、右側を使用して後半を決定する。前半と後半をそれぞれ必ず括弧で囲むこと。

前半 バッテリーホルダーの数
0 - 1 2 - 3 4+
ディスプレーの数字 0 - 19 x+7 8y a1×n
20 - 39 z+n z-y x/3
40 - 59 z(n-1) 2z z2
60 - 79 x2 4n n2
80 - 99 y2 a1×4 5z
後半 ポートの数+
ポートプレートの数
0 - 4 5 - 8 9+
ミス数 0 - 1 n×5 n+2 6z-n
2 - 3 n-3 n/4 x+y+n
4 - 5 a1 -n+5 y+2z
6 - 7 x+2y 5z z+5n
8+ x+4 x×2n yz+2n

これら2つの式を結びつける演算子は、下の表を参照すること。複数の段や列が該当する場合、または該当する段や列がない場合、それぞれの「それ以外…」の欄を使用すること。

ポートの種類数>1 シリアルナンバーの数字の合計>14 爆弾にあるモジュールの数>10 それ以外…
バッテリーホルダーの数>3 ×÷
点灯していないインジケーターの数≥2 ÷×
ディスプレーの数字は奇数×÷
それ以外… ×÷

パートⅢ - 条件の計算

n (初項はすでに計算済み)について、2から順に各整数を代入し、n = 20まで続ける。整数部分のみを使用し、その数値の下2桁を取得し、すべての結果(または項)のリストを作成する。いずれかの項が0より小さい場合、-1を掛ける。数式で除算を使用する際、計算された分母がゼロに等しい場合、その項の使用をスキップする。

ただし、次の4つの条件のうちちょうど3つが真である場合、ここまでのルールはすべて忘れる。使用する数列は、最初の1から始まるフィボナッチ数列の最初の20項である(下2桁を使用する)。

  • バッテリーの数とバッテリーホルダーの数を足すと素数になる。
  • ディスプレーに表示された数の数字根は素数である。
  • 解除されたモジュールの数は素数である。
  • 四隅のボタンの数字の合計は素数である。

条件が計算された後、数列に現れない数字のボタンを順番にすべて押す。ボタンを押すと、ボタンのラベルはすべて消える。一度選択したボタンを選択解除することはできないため、ラベルの位置を覚えておき、押すボタンに注意すること。爆弾にあるカウントダウンタイマーの残り分数が偶数である場合、これらの数字を昇順に押して送信する。そうでない場合、降順に押して送信する。

付録 F1B: 数学用語

an: 数列のn番目の項。通常は等差数列を指す。(a3 は数列の3番目の項を表す。)

合成数: 1とそれ自身以外の正の整数で割ることができ、それでも整数のままである整数。(81は1、3、9、27、81で割り切れるため、合成数である)

数字根: 数字の各桁を合計し、合計が1桁になるまで繰り返す処理。(1337の数字根は5となる; 1337 → 1 + 3 + 3 + 7 → 14 → 1 + 4 → 5)

フィボナッチ数列: 数列内の連続する2つの項を合計して次の項を求める、有名な数学の数列。(0+1 = 1, 1+1 = 2, 1+2 = 3, 2+3 = 5, 3+5 = 8, 5+8 = 13, 8+13 = 21…)

整数: 小数でも分数でもない数 (3、6、12、19…など)

平均値: いくつかの量の合計を量の個数で割って得られる値。平均。 (9、12、18の平均は、データポイントが3個あるため、(9+12+18)/3で計算され、13となる。)

素数: 1とそれ自身以外の正の整数で割ることができ、それでも整数のままである数が存在しない整数。(3301は、1または3301でしか割り切れず、整数のままであるため、素数である。)

: 比、数列、数式における個々の量。(数列 4、8、15、16、23、42の第2項は8となる。)

xy: 変数をべき乗、つまり指数で乗じたもの。基数 (x) は、指数 (y) に記載された回数だけ、それ自身で乗算される。53 は5×5×5となり、計算すると125になる。