モジュール詳細:再錯綜

「待って、その文字ってE、EchoのEだよね?」
と、君は混乱し、困惑し、混迷しながら言う。
このモジュールは絶対に解除できないように、渾沌、混濁、荒涼としている。

このモジュールには一行のテキストが書かれた6つの色付きのボタンと8つのパーツに分かれたメッセージを表示する画面がある。
メッセージの各パーツは、以下の手順に従って3つのキー(A、B、C)の値で暗号化されている。

  1. スペースを含む各文字は、Aだけ左にずれている。
    (0 ≤ A <テキストの文字数)
  2. シンボルのペアはテキストの末尾に追加される。
  3. シンボルを含む各文字は、カエサル暗号によってBだけ前方(+B)へ暗号化されている。(0 < B ≤ 26)
  4. テキストは6種類の言語セットのうち1つを用いて表記され、使用するセットによってC値が決定される。

テキスト2とテキスト4を除く暗号化されていない各テキストは、そのテキストの色に対応した操作によって変更される値を持つ。

A、B、Cに加えてこれらの値を用いることで、各テキストの最終的な値を求められる。

各ボタンには、色とそのテキストで与えられる初期値がある。

ディスプレーテキストの最終的な値に加えて、これらの値を用いることで、各ボタンの最終的な値を求められる。

押すべき正しいボタンは、この最終的な値によって決定する。

ボタンのテキストと色、ステップ2の暗号化によってディスプレーの各テキストに追加されたシンボルを用いて、正しいボタンを押すべきタイミングを求める。

ボタンを押すと、LEDが一つ点灯する。4つすべてのLEDが点灯すると、入力が送信される。

LEDは送信された入力によって、色が以下のように変化する。

  • 緑 - 正しいボタンが正しいタイミングで押された。
  • 黄 - 正しいボタンが間違ったタイミングで押された。
  • 赤 - 間違ったボタンが押された。

4つすべてのLEDが緑色に変わると、モジュールは解除される。そうでない場合、どのLEDも赤に変化しなければ、モジュールはリセットされるが、ミスは記録されない。そうでない場合、モジュールはリセットされ更にミスが記録される。

追加のモジュール情報:

LEDは任意のタイミングで押すことができ、ディスプレーのサイクルに以下のような影響を与える。

  • 左 - 一時停止している間、前のテキストを再生する。
  • 左から二番目 - 自動的にテキストの再生を再開する。
  • 右から二番目 - テキストの再生を一時停止する。
  • 右 - 一時停止している間、次のテキストを再生する。

セクション1:押すべきボタン

サブセクション1.1:言語表

以下の表は文字とシンボル両方で言語を示している。

  • シンボルはどのセットに属しているかに関わらず、同じ言語で表されている。
  • 全ての言語は同じサイズでディスプレーに表示される。
  • 「#」は空白の表現として用いられる。
  • 文字やシンボルは、暗号化のステップ3によって、各表が独立して下にずれていく。
セットAセットBセットCセットDセットEセットF
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z
値C111213141516
シンボル表
#
'
"
?
-
*
~
!

サブセクション1.2: 元のデータ

暗号化されていないディスプレーのテキストとボタンのテキストは、以下のセットで求められる。
各テキストは基本値Rを持つ。

  • テキスト2とテキスト4は基本値を持たず、常にTHENまたはNEXTのいずれかになる。
  • テキスト1、3、5はすべてセットの上段から見つけられる。
  • テキスト6、7、8はセットの上段からは見つけられない。
THE LETTERONE LETTERTHE COLOURONE COLOURTHE PHRASEONE PHRASE
402432392015
ALPHABRAVOCHARLIEDELTAECHOGOLFKILOQUEBECTANGO
708483616646685680
WHISKEYVICTORYANKEEECHO ECHOE THEN EALPHA PAPAPAPA ALPHAPAPHA ALPAT GOLF
546541846056866950
TANGOLFWHISKEEWHISKYCHARLIE CC CHARLIEYANGODELTA NEXTCUEBEQMILO
627864434151475745
KI LOHI-LOVVICTORVICTORRLIME BRAVOBLUE BRAVOG IN JADEG IN ROSEBLUE IN RED
468684827847596342
YES BUT NOCOLOURMESSAGECIPHERBUTTONTWO BUTTONSSIX BUTTONSI GIVE UPONE ELEVEN
897770556779715886
ONE ONE ONETHREE ONESWHAT?THIS?THAT?BLUE!ECHO!BLANKBLANK?!
588849786875454456
NOTHINGYELLOW TEXTBLACK TEXT?QUOTE VEND QUOTE"QUOTE K"IN REDORANGEIN YELLOW
727046736652486941
LIMEIN GREENJADEIN CYANAZUREIN BLUEVIOLETIN MAGENTAROSE
588447455583745167

サブセクション1.3:データの調整

テキストの色に対応するルールを使用して、テキストの基本値を調整し、調整後の値Sを求める。

テキストの色調整
何もしない
十の位の数字を引く
一の位の数字を十の位の数字に置き換える
一の位の数字を足す
黄緑数字が大きい方の桁の数字を引く
2つの桁の合計を引く
翡翠十の位の数字を2倍した数を引く
テキストの色調整
2つの位の数字を入れ替える
シアン一の位の数字を引く
十の位の数字を一の位の数字に置き換える
十の位の数字を足す
数字が小さい方の桁の数字を引く
マゼンタ2つの桁の差を引く
薔薇一の位の数字を2倍した数を引く

サブセクション1.4:テキストの最終的な値

判定可能可能な6つのテキストそれぞれについて、最終的な値Tは以下のように与えられる。

T = S + 5A + 2(B + C)

サブセクション1.5:初期のボタンの値

以下の手順で、6つのボタンの初期値Iをそれぞれ計算する。

    • ボタンが黒の場合、I = 30から開始する。
    • そうでない場合、ボタンが白または灰の場合、I = 20から開始する。
    • そうでない場合、I = 0から開始する。
    • ボタン自身にその色の名前が書かれている場合、70を足す。
    • そうでない場合、ボタンの補色の名前が書かれている場合、35を足す。
    • そうでない場合、いずれかの色の名前またはCOLOURが書かれている場合、5を足す。
  1. ボタンに書かれたテキストと等しい暗号化されていないディスプレーのテキスト1つにつき、60を足す。
  2. ボタンと同じ色のディスプレーのテキスト1つにつき、15を足す。
  3. ボタンが灰色でない場合、ボタンの色の補色であるディスプレーのテキスト1つにつき、10を足す。

サブセクション1.6:最終的なボタンの値

以下の表を用いて、各ボタンのどの表示テキストの最終値がT1、T2、T3のどれに当てはまるかを見つける。

ボタンの位置T1T2T3
左上テキスト6テキスト1テキスト1
中央上テキスト7テキスト3テキスト1
右上テキスト8テキスト3テキスト3
左下テキスト6テキスト5テキスト3
中央下テキスト7テキスト5テキスト5
右下テキスト8テキスト1テキスト5

ボタンの最終的な値Fは、以下の方程式で与えられる。

F = 3I + 2(T1 + T2 + T3)

モジュールを解除するには、最終的な値が高い4つのボタンを昇順で押す。

注意: 複数のボタンが押すべき最終値を持つ場合、読み順で先にあるボタンから押す。
ボタンは押すと色や文字が変わり、それに応じて初期値も変化する。
これによって、次に押すべきボタンが変わることがある。

セクション2:押すタイミング

サブセクション2.1:1~3番目のボタン

サブセクション2.1.1:ボタンのテキストの調整

押すべき正しいボタンを特定したら、ボタンの色に対応するルールを用いて、ボタンに書かれているテキストの基本値を調整する。

ボタンの
値X
数字が大きい方の桁の数字
十の位の数字から一の位の数字を引いた数
その数の数字根
十の位の数字
黄緑十の位の数字からその数の数字根を引いた数
2つの桁の合計
翡翠十の位の数字を2倍した数字
2つの桁の合計からその数の数字根を引いた数
シアン一の位の数字から十の位の数字を引いた数
その数の数字根に-1を掛けた数
一の位の数字
一の位の数字からその数の数字根を引いた数
マゼンタ10–2つの桁の合計
薔薇一の位の数字を2倍した数字
数字が小さい方の桁の数字

サブセクション2.1.2:値Yの計算

  • 点灯したLEDが存在しない場合、Yは現在の値Xである。
  • 復号後LEDが1つ点灯している場合、
    • テキスト2がTHENなら、Yは現在の値Xに前回の値Xを加えた数である。
    • テキスト2がNEXTなら、Yは現在の値Xから前回の値Xを引いた数である。
  • 復号後LEDが2つ点灯している場合、
    • テキスト4がTHENなら、Yは現在の値Xに前回の値Yを加えた数である。
    • テキスト4 is NEXTなら、Yは現在の値Xから前回の値Yを引いた数である。

サブセクション2.1.3:最終的な値の計算

ボタンを押すタイミングは、暗号化のステップ2でテキストに追加されたシンボルと値Yで与えられる。

  • 点灯したLEDが存在しない場合、テキスト8に追加されたシンボルを使用する。
  • LEDが1つ点灯している場合、テキスト7に追加されたシンボルを使用する。
  • LEDが2つ点灯している場合、テキスト6に追加されたシンボルを使用する。
シンボルボタンを押すタイミング
#カウントダウンタイマーの秒数の一の位がY mod 10
'カウントダウンタイマーの秒数の桁の合計が(Y mod 9) + 3
"カウントダウンタイマーの秒数の桁の合計が(2Y mod 9) + 3
?カウントダウンタイマーの秒数の桁の差がY mod 5
-カウントダウンタイマーの秒数の一の位が9 - (Y mod 10)
*カウントダウンタイマーの秒数の桁の合計が11 - (Y mod 9)
~カウントダウンタイマーの秒数の桁の合計が11 - (2Y mod 9)
!カウントダウンタイマーの秒数の桁の差が2Y mod 5

サブセクション2.2:最後のボタン

  1. 3ページの表を使う。
    • テキスト2の色に対応するルールを用いて、ボタンに書かれているテキストの基本値を調整し、値S1を獲得する。
    • ボタンに書かれているテキストの基本値を調整し、値S2を獲得する。
  2. 5ページの表を使う。
    • ボタンの色に対応するルールを用いて、S1を調整し、値X1を獲得する。
    • ボタンの色に対応するルールを用いて、S2を調整し、値X2を獲得する。
    • ディスプレーのテキスト2とテキスト4が復号後一致している場合、値YはX1 とX2の合計である。
    • そうでない場合、値YはX1とX2の差である。
  3. 暗号化のステップ2でテキスト2とテキスト4に追加されたシンボルを下表から探し出し、その記号に対応する条件を満たしたときにボタンを押す。
#'"?-*~!
##'"?-*~!
'''?-*~!#
""?"*~!#'
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**~!#'*?-
~~!#'"?~*
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付録:ボタンとテキストの色

黄緑 翡翠 シアン マゼンタ 薔薇 灰色