モジュール詳細:悪魔の卵

卵のダジャレかと思ったら…。

  • このモジュールには、色の異なる4つの番号ボタン、最初は色もラベルもない4つの 「料理ボタン」、温度計、各面に1つのメッセージが表示された常に回転する三角柱プリズム、回転を区別するために側面に色の付いた点が付いた、それぞれ6回転する2つの赤い卵が含まれている。
  • このモジュールは2回の入力を必要とする。ステップ 1では、数字ボタンを8回押す必要があり、ステップ 2では、4つの料理ボタンを押さなければならない。
  • 入力を間違えるとミスが記録されるが、これまでの入力やモジュール自体の情報がリセットされることはない。モジュールの底面にあるLEDは、これまでにどれだけ入力されたかを判断するために使用することができる。
  • 番号ボタン、料理ボタン、点に表示できる色は、マゼンタ、オレンジ、グリーン、シアンである。

卵の回転:

  • 卵には2種類の回転がある:
    • ターン(T)とは、時計の針が回転するように、普通に見たときの卵の向きが変わることである。これらの回転は、常に卵の先端が4つの基本的な方向のいずれかを「指す」形で終わる。ターンは時計回りか反時計回り(CW/CCW)で、長さは90°、180°、270°、360°のいずれかである。
    • ツイスト(W)とは、卵を丸い方(鈍端)から見たときに、卵が一方向に回転することである。これらの回転は常に、卵の表面の真上にある4つの色の点のいずれかで終わる(普通に見たときと同じ)。ツイストは時計回りか反時計回り(CW/CCW)で、長さは90°、180°、270°、360°のいずれかである。
  • それぞれの卵は6回転した後、一時停止し、シーケンスを繰り返す。

ステップ 1: カエサルスクランブル

  • 三角柱の片面には無意味な記号が表示される。残りの2面には数字の文字列とアルファベットの文字列が表示される。この2つの文字列をこのステップで使用する。
  • 8つの数字の文字列を取り出し、上の卵の回転をもとに順番に修正する:
回転: 修正:
T270CCW W180CW 1桁目と3桁目を入れ替える。
T90CW W90CCW 文字列を4つ右にシフトする。
W360CW T90CCW 2桁目と6桁目を入れ替える。
T180CCW W270CCW 文字列の全体を反転する。
T180CW W90CW 文字列を3つ左にシフトする。
T360CCW W360CCW 7桁目と8桁目を入れ替える。
W270CW T270CW 文字列の前半を反転する。
W180CCW T360CW 文字列の後半を反転する。
  • 同じようにアルファベットの文字列を修正するが、下の卵の回転を使用する。
  • 両方の文字列が修正された後、アルファベットの文字列のそれぞれの文字について以下を実行する:
    • 数字の文字列の同じ場所にある数字とペアにする。
    • 数字が指定する文字の数だけアルファベットを進め、必要に応じてループする。ただし、母音と子音は完全に別々に扱われる。文字が母音の場合、アルファベットの母音のみを移動し、子音も同様に移動する (例: Aを2つシフトするとIになり、Mを3つシフトするとQになる)。
    • (注: Y は母音とみなされる。)
  • 8文字すべてをシフトした後、文字列の英字に対応する番号のボタンを左から右の順番に押す。
    • 1: O, Q, R, F, J, C
    • 2: T, Z, D, V, U, N, S
    • 3: E, G, P, I, W, Y
    • 4: M, X, A, K, B, H, L
  • 最初に正しい番号のボタンを押すと、温度計はある地点まで変動する。その後、正しい番号のボタンを押すごとに、読み取り値が異なる地点に変化する。8つの温度測定値を順番に記録する。
  • 8回目の数字ボタンを押すことに成功すると、料理ボタンが作動し、プリズム上の無意味な記号が山括弧内の文字に変化する。

ステップ 2: 悪魔のグリル

  • 山括弧内の文字を復号するために、5×5の文字の行列が使用される。最初は、この行列は通常のアルファベットからXを除いたものである:
A B C D E
F G H I J
K L M N O
P Q R S T
U V W Y Z
  • 先に取得した8つの温度測定値について、それぞれ以下を実行する:
    • 最も下にあるラベルを1、最も上にあるラベルを5として、読み取り値の位置 を取得し、それを行列の段として使用する。
    • ラベル そのものを5で割り、値を取得し、それを列として使用する。
    • 得られた文字を右下のセルに移動させ、必要に応じて他の文字を前にずらす。
  • 次に、下の卵の最後の回転を使用し、行列を再び修正する:
    • 回転が時計回りでターンしている場合、それぞれの列を右に1つずつ移動させ、5列目を最も左に移動させる。
    • それ以外の場合、回転が反時計回りでターンしている場合、それぞれの列を左に1つずつ移動させ、1列目を最も右に移動させる。
    • それ以外の場合、回転が時計回りでツイストしている場合、それぞれの段を下に1つずつ移動させ、5段目を最も上に移動させる。
    • それ以外の場合、回転が反時計回りでツイストしている場合、それぞれの段を上に1つずつ移動させ、1段目を最も下に移動させる。
  • 次に、以下の手順を実行し、それぞれの文字に修正された数字の文字列を順番に使用し、山括弧内の文章を復号する。最初の4文字には、上の卵の最初の4回転を使用する。最後の4文字には、下の卵の最初の4回転を使用する。
    • 下の表で、該当する回転を含む欄を調べる。該当する数字を取り、その数だけ欄を読み順に移動させ、必要に応じてループさせる。
    • その文字を取得し、行列から探し出す。次に、新しい欄に記載されている命令を実行する。新しい位置にある文字が復号された文字である。
T90CW/W270CW:
X軸を基準に反転させる。
T90CCW/W270CCW:
Y軸を基準に反転させる。
T180CW/W360CW:
北東・南西の対角線で反転させる。
T180CCW/W360CCW:
北西・南東の対角線で反転させる。
T270CW/W90CW:
行列を時計回りで90°回転させる。
T270CCW/W90CCW:
行列を反時計回りで90°回転させる。
T360CW/W180CW:
行列を180°回転させる。
T360CCW/W180CCW:
位置はそのまま。
  • 最終的に解読された文字列を文字ペアに分割し、受信したコマンドに基づいて調理ボタンを順番に押す。コマンドは以下の通りである:
    • SS: 目玉焼きボタンを押す。
    • FR: 玉子焼きボタンを押す。
    • SC: 炒り卵ボタンを押す。
    • BL: ゆで卵ボタンを押す。
    • CM, CO, CG, CC: それぞれの色(マゼンタ、オレンジ、グリーン、シアン)の調理ボタンを押す。
    • CT, CB: 上下の卵の点と同じ色の調理ボタンを押す。
    • MA, MB, MC, MD: ラベル1、2、3、4の番号のボタンとそれぞれ同じ色の調理ボタンを押す。
    • RE: 前のコマンドと同じボタンを押す。これが最初のコマンドの場合、オレンジ色の調理ボタンを押す。
    • IS: 爆弾にモジュール「卵(egg)」がある場合、目玉焼きボタンを押す。そうでない場合、炒り卵ボタンを押す。
    • IB: 爆弾にモジュール「キューブ(The Cube)」か「アンフェア暗号(Unfair Cipher)」のどちらかがある場合、玉子焼きボタンを押す。そうでない場合、ゆで卵ボタンを押す。

付録 3GG: 料理ボタンのラベル:

目玉焼き: 玉子焼き:
炒り卵: ゆで卵:

…たまごにたまげるな。