モジュール詳細:柚葉色暗号

木々、草花、動物、そして...回転?

モジュールは、3つのディスプレー、キーボード、2つの矢印、及び現在のページを表示するボタン(送信ボタン)で構成されている。

右の矢印を押すと、次のページに移動できる。左の矢印を押すと前のページに移動できる。ページは全部で2ページある。

ステップ1: 連鎖ビットシフト暗号

このステップでは、ページ1のすべての情報が必要となる。これらは上から順に、暗号化された単語、初期値、キーワードと呼ぶ。キーワードが6文字より短い場合、6文字以上になるようにそのキーワードを繰り返す。

初期値から開始して、暗号化された単語のそれぞれの英字を用いて以下のステップを繰り返す: (1)数字に26を乗算する。(2)数字に英字のアルファベットでの位置を加算する。英字がZの場合、代わりに0を加算する。

この数字を二進数に変換する。nの初期値を30とし、以下のステップを6回繰り返す。

  • nビットの二進数を右にmビット分シフトする。ここで、mはキーワードの次の英字のアルファベットでの位置である。(ここで、シフトするビットは必ずnビットであることに注意する。二進数がn桁より短い場合、左側を0で埋めてn桁にする。)
  • 最下位5ビットを取り除き、英字に変換する(A = 00001 ... Z = 11010)。
  • nから5を減算する。

暗号化された単語: XOGXTU; 初期値: 2; キーワード: DINE
計算: (((((2×26 + 24)×26 + 15)×26 + 7)×26 + 24)×26 + 20)×26 + 21
二進数: 110110001111010010110110000101

30ビットを右にD=4ビットシフトする: 010111011000111101001011011000 → 24 → X
25ビットを右にI=9ビットシフトする: 0100101100101110110001111 → 15 → O
20ビットを右にN=14ビットシフトする: 11001011101100010010 → 18 → R
15ビットを右にE=5ビットシフトする: 110001100101110 → 14 → N
10ビットを右にD=4ビットシフトする: 1001110001 → 17 → Q
5ビットを右にI=9ビットシフトする: 00111 → 7 → G

新しい暗号化された単語: XORNQG

ステップ2: セマフォア回転暗号

このステップでは、ステップ1で得られた新しい暗号化された単語と、ページ2の上のディスプレーに表示されたキーワードが必要である。

以下の表を利用して、暗号化された単語のそれぞれの文字をセマフォアに変換する。

A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z

対応する位置にあるキーワードの文字のアルファベットでの位置に45°を乗算し、その値だけセマフォアを反時計回りに回転させる。

その結果を文字に変換する。

暗号化された単語: XORNQG; キーワード: LOUDER

XORNQG
L
540°
O
675°
U
945°
D
180°
E
225°
R
810°
ITLUEW

新しい暗号化された単語: ITLUEW

ステップ3: 換字式ルービックキューブ暗号

このステップでは、ステップ2で得られた新しい暗号化された単語と、ページ2の中央のディスプレー(キーワードA)と下のディスプレー(キーワードB)に表示されたキーワードが必要である。

まず、キーワードAからアルファベット鍵を作成する。アルファベットをすべて単語の後に配置し、重複するすべての文字を取り除く(最初に出現したものは取り除かない)。

3×3×3の立方体を作成する。立方体Aは以下の図に示すようにAからZで埋められる(中心には文字が配置されないことに注意する)。立方体Bは以下の図で順にKENVMPABCDFGHIJLOQRSTUWXYZがある場所に埋められる(まず面の中心を順に埋め、残りの文字を前面、中央、背面の順に、前から見たときに読み順で埋める)。

キーワードBのそれぞれの文字を利用して、以下の図に示された方向に立方体Bに回転を加える(ハイライトされた8つの文字を指定された方向に回転させる。この回転方向は、対応する面の正面から見たときに時計回りになるようになっている。回転する回数については、その下の表を利用する。

U X R U X R U X R U M O J M O J M O J M O M J M D G D G A D G A D A S V Y S V Y V Y V S V Y S V K P K P K P K P K P K P E E H B E H B E H B E H E B T W Z W Z T W Z T W L N Q N N Q L N Q L N Q L N F I F I C F I C F C R R U X R U X X J J O O A D G A D G A G S S Y Y H B B H T W Z T W Z T Z L Q L Q F I C C F I C I ABCDY EFGHZ IJKL MNOP QRST UVWX
キーワードBからの英字AEIMQUYBFJNRVZCGKOSWDHLPTX
回転する回数1357

暗号化された単語のそれぞれの文字の立方体B上での位置を求め、立方体A上での同じ位置の文字と置き換える。これが完了すると、復号された単語が現れる。

暗号化された単語: ITLUEW
キーワードA: SINKING → キー: SINKGABCDEFHJLMOPQRTUVWXYZ
キーワードB: VINE → 回転: 3×D, 1×R, 3×B, 1×F

B C D E I F M S O G N A R T U V K W B C E I Y X M S G N Z A R T V K Q L B C F E I P Y X H M S D G N Z A J K I M S D G N Z A J U W L O K Q T R V B C D E I F H J L M S O G N P A Q R T U V K W X Y Z 初期状態 3 × 下 1 × 右 3 × 後 1 × 前 最終状態 Y X P Z H Q L J F P H D J O U W U W L O Q T R V E B C Y F X H P E B C Y I F X H P M S D G N Z A J U W L O K Q T R V
E B C Y I F X H P M S D G N Z A J U W L O K Q T R V A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z 立方体A 立方体B

I → E
T → X
L → T
U → R
E → A
W → S

復号された単語: EXTRAS

復号された単語を取得したら、それを送信する。入力を開始すると、全てのディスプレーが暗転し下のディスプレーに入力された文字が表示される。

入力を消去するには、いずれかの矢印をクリックする。ページが移動し、入力した文字列が消去される。6文字を超える入力はできないようになっている。

入力に問題がなければ、「SUB」と書かれたボタンを押して、回答を送信する。ミスが記録された場合、モジュールの最初のページに戻るが、暗号の再生成はされない。