モジュール詳細:緑色暗号

緑であることは簡単ではない。暗号化するのも簡単ではないのだ。

このモジュールは、3つのディスプレー、キーボード、左右の矢印、及び現在のページを表示するボタン(送信ボタン)で構成されている。

矢印を押すと、ページを移動することができる。全2ページ構成である。

ページ1では、上のディスプレーに6文字の暗号化された単語、真ん中と下のディスプレーに6桁の数字が表示されている。

ページ2では、上のディスプレーに3つの英字、真ん中のディスプレーに単語が表示される。

以下のルールに従って単語を解読する。

ステップ1:ホモフォニック暗号

ページ2の3文字の英字を使用して以下の表の数字の配置を設定する。
数字が記されている各段について、最も小さい値がページ2の3文字の各英字の下に来るようにずらす。例えば、与えられた英字がAULの場合、上段の最も小さい値「01」がAの下に来るように配置し、中段の最も小さい値「27」がUの下に来るように配置し、下段の最も小さい値「53」がLの下に来るように配置する。

ページ1の真ん中と下のディスプレーの数列は、構成された表を使用して暗号化された単語を示している。

真ん中の数字を10の桁、下の数字を1の桁として、6つの2桁の数字を作成する。

各数字ごとに、構成された表でその数字を見つけ、その数字の一番上にある英字を取得する。

この手順を全て行い、6文字の単語を作成する(意味の通る単語になっていない場合は違っている可能性がある)。この単語はステップ3で使用する。

真ん中の数字:361037
下の数字:988192
ページ2の3つの英字:AUL

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
0102030405060708091011121314151617181920212223242526
3334353637383940414243444546474849505152272829303132
6869707172737475767778535455565758596061626364656667

39 -> G
68 -> A
18 -> R
01 -> A
39 -> G
72 -> E
作成された単語: GARAGE

ステップ2:ラグベイビー暗号

ページ1の上のディスプレーの単語とページ2の真ん中のディスプレーの単語を使用する。

ページ2の単語に対して、重複する英字を重複しないように2文字目以降を削除し(HELLO→HELO)、新しいキーを作成する。
次に、アルファベット全体から先程作成したキーの文字を取り除いた文字列を作成する。

点灯していないインジケーターの数が偶数の場合、キーの後ろに文字列を連結して26文字のラグベイビーキーを作成する。点灯していないインジケーターの数が奇数の場合は、キーの前に文字列を連結する。

ページ1のディスプレーの単語の英字を左から順に、以下の指示に従わせる。Xの初期値は1である。

  • 1:ラグベイビーキーからその英字を見つける。
  • 2:その英字からXだけ左に移動する。
  • 3:1で見つけた英字を、到達した英字に置き換える。
  • 4:Xを1増加させる。

これにより、新しく暗号化された単語を取得する。

例2

ページ2の上の単語:XSSAAE
点灯していないインジケーター:偶数
ページ2の真ん中の単語:EXTEND
ラグベイビーキー:EXTNDABCFGHIJKLMOPQRSUVWYZ

X -> E
S -> Q
S -> P
A -> X
A -> E
E -> S
新しく暗号化された単語:EQPXES

ステップ3:機械暗号

ステップ1・2で作成された6文字の単語を使用し、以下の手順に従う。

ステップ1の単語の1文字目を段として使用する。

その段の中からステップ2の1文字目の単語を探す。

その列の一番上にある英字が、復号された英字である。

各英字をこの工程で取得し、復号された単語を特定する。

例3

ステップ1で作成された単語:GARAGE
ステップ2で作成された単語:EQPXES

G + E -> R
A + Q -> E
R + P -> T
A + X -> I
G + E -> R
E + S -> E
復号された単語:RETIRE

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
AUFHKQIPLXNZESGBVMCWJRDOTYA
BIWCZYMLKJODGFSQRNBTXHUEVAP
CWBSMEJTUCPFAHZOQLIKNYVGXRD
DGRINQVWOTYAJXBMHCFKLDUSZEP
EDLTVSUIKWCXRFJZANYHMQOGEPB
FFSVCEIUJKPGNTYHBLRQOXMADWZ
GJOCYWFPADKHIUVTSMENGQLZBRX
HBPHORAKNUETDZYQIMSFJGVWCXL
IANDSQWTGXKFPCOVBLMYEZHRJIU
JAQJPBUSGWNXZVDYLETCOFHRIMK
KBHFTDGERXJAMUNZVYKOSPILCWQ
LJHUKDMSNEBICZYWLXQFPORTAVG
MASNTZDBGWYILEORCQFXJPKHMVU
NRPCQABVLGWFENIKYMDUTSJXOZH
OYIXNVWQSUHFOMZDGKJPCTBELAR
PIMPCZLEGJARNTWSYFQDOUBKHVX
QJGKOXMUBAVRTFYCNPWQZESILHD
RSVHDBZNMKWJIEUYFXRQPLGCATO
STZXGOPNBWAIYRHQLVKJSCDUEFM
TDJQZYWTPKIXCVABFNUEOLHSGRM
UCJOEDYHBNIXZRTPWGALFKUSMVQ
VFEHLYOBGRXQKVZUIMJTNACDPSW
WMOGAPTHIZXRFKLYSVDBWUQNECJ
XRXMSBPWOEJADIYNQLGKCTUHZFV
YZJVWFBEOTKRDHSCPIGQNAYLUXM
ZVWFXUEKRLBQTMCHSGJOZYDAPIN

復号された単語をキーボードを使用して入力し、「SUB」ボタンを押して送信する。

矢印ボタンを押して入力を削除することができる。入力後にもう一度ページを見たい時も矢印を押して見ることができるが、入力はすべて削除されてしまう。

間違った入力をするとミスが記録されるが、ページの単語等は変更されない。