モジュール詳細:終末忘る

そう、私はこれが好きじゃない。

このモジュールは、平らな立方体、2色のLED、2桁のディスプレー、4桁のステージカウンター、10個の六角形のボタンで構成されている。

最初は、上部のディスプレーに三十六進数の2桁の数字が表示され、2つのLEDがそれぞれ14色のうちの1色を表示し、キューブが回転する。この回転は短い休止の後、繰り返される。これらはそれぞれ、後で送信する最終計算に使用される。

無視されないモジュールが解除されると、ステージカウンターが1増加し、LEDの色と2桁のディスプレーが変化し、キューブは異なった回転を行うことがある(実際は回転していなくても、回転しているように振る舞う)。

いずれかの演算で999より大きいか-999より小さい値が出た場合、-999から999の範囲の数になるまで1000を足し引きする。

セクション1: 初期値の特定

現在のステージの初期値を決定するには、上部ディスプレーの三十六進数の値を八進数に変換し、それを十進数として使用し、1000で割った余りを求める。この数値は、後でIと呼ばれる。

セクション2:LEDの値の特定

サブセクション2.1:初期値

以下の表を参考に、モジュール上部の2つのLEDの初期値を求める。表において、列に左のLEDの色、段に右のLEDの色を使って、LEDの初期値Cを求める。

シアン 翡翠 黄緑 マゼンタ 薔薇
37 18 07 58 24 72 95 01 54 73 88 13 64 83
66 48 50 19 41 22 84 78 90 34 03 63 29 14
95 23 57 98 36 75 81 42 04 32 07 91 60 11
シアン 47 86 73 00 16 46 97 59 26 81 77 39 65 92
70 24 53 30 27 06 85 44 69 38 76 49 62 99
翡翠 28 63 14 52 90 15 02 87 29 71 45 51 94 37
黄緑 08 33 61 20 22 34 11 89 65 12 67 04 78 91
マゼ
ンタ
40 82 98 25 95 10 56 69 44 79 96 09 40 31
オレ
ンジ
47 03 66 93 35 85 43 91 18 55 78 14 05 60
74 95 21 68 02 26 90 42 17 13 80 75 99 53
薔薇 32 17 56 74 91 58 70 92 85 30 64 72 89 13
41 93 35 88 11 01 23 65 49 00 43 63 87 12
34 71 50 06 39 27 33 92 03 52 77 77 49 10
47 18 94 83 62 14 86 09 54 17 89 24 16 08

サブセクション2.2:最終的なLEDの値

ステージ数を5で割った余りに基づいて、値Cに対して演算を実行し、最終的なLEDの値Eを求める(すべての演算を終えた後に100で割った余りを使用する)。AmodBはAをBで割った余りを指す。

ステージ0:I-C

ステージ1:2C+7

ステージ2:((C+Cmod2)+(I+Imod2))/2

ステージ3:3I-2C-42

ステージ4:75-C+2I

セクション3:ステージの計算

各ステージにおいて、キューブの回転方向を解読し、以下の表を使用して、どの演算を実行するか特定する(ステージ数を5で割った余りを使用し続けることに注意する)。軸は、モジュールを正面から見た際の上下がX軸、前後がY軸、左右がZ軸である。

  • Dはディスプレーの数字を六十四進数として扱った時の、十進数に変換した値である。
  • ステージが5の倍数の場合、それまで保持していた値はリセットされる。
  • %はmodの演算を示す。
ステージ0(J) ステージ1(K) ステージ2(L) ステージ3(M) ステージ4(N)
XY I+2E J+D-I I+J+K L-K-J+I I-M+L-K+J
XZ 2I+E I-J+D I-K 3I-4D 999-4I+M
YZ 999-2I J-I J+K-I I+E-D 333-L+I-E
YX I-(99-E) E+D+I-J I(J%6+1) L-I(I%4+1) J+15-(I-I%2)/2
ZX E-I 999-I-J D-(I+E)+K K+(I+I%2)/2 I+K-M
ZY (I-I%2)/2+D 2D-I+J 3D-K+I -L-I+D 5I-L+3D-E

セクション4:押すボタンの特定

各ステージの計算結果を求めたら、以下の表を使用してどのボタンをいつ押すかを特定する。そのステージの最終的な値を100で割った余りを以下の表で使用する。表において2桁の数字の左の桁を列に、右の桁を段に使用して新たな二つの数字を獲得する。

0- 1- 2- 3- 4- 5- 6- 7- 8- 9-
-0 43 88 59 25 46 07 91 70 63 14
-1 31 52 00 94 38 11 27 62 77 83
-2 86 35 19 16 32 55 74 80 04 67
-3 61 97 72 99 58 47 18 30 78 51
-4 02 15 41 40 82 33 65 60 44 08
-5 17 68 57 28 22 93 23 24 03 10
-6 79 26 64 42 73 39 50 20 87 56
-7 49 76 01 53 48 37 92 06 69 29
-8 21 36 84 75 34 71 54 85 89 45
-9 98 96 05 90 66 95 12 13 81 09

この数字の利用方法を探すには、まず上から順に、以下のモジュールに関する条件リストを当てはめる。条件を満たした場合、リストの真上の表に対して、数字の段は移動させず、色の段に対して処理を適用し、リストを下に進めていく。

モジュールに表示されているシーケンスの開始位置は、シーケンスだけでは判断できない。配列の最初の色を時々白く点滅させる機能を、苦労の末に追加した(色自体が白い場合は、代わりに黒く点滅する)。

数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
シアン マゼンタ オレンジ

もしも…… そうである場合……
白と黒が隣接している シーケンスを反転させる
赤とシアンが反対の位置同士にある 赤とシアンを交換する
緑とマゼンタが反対の位置同士にある 緑とマゼンタを交換する
青と黄が反対の位置同士にある 青と黄を交換する
紫とオレンジがちょうど一つのボタン分離れている モジュールに表示されている一番目と十番目の色を交換する
赤と青が隣接している シーケンスの順序を右に二つずらす
黒と白がちょうど二つのボタン分離れている モジュールに表示されている二番目と九番目の色を交換する
黄と緑が隣接している シーケンスの順序を左に三つずらす

全ての条件を適用させた後、各ステージの十の位を、変換後の表の数字に対応した色に変換する。一の位はボタンを上から下に、左から右に読むボタンの位置に対応させる(左上端が0)。これは後ほど必要となる。

全ての無視されないモジュールが解除された後、キューブは回転を止めLEDが消灯する。色のペアはここで使用する。各ステージを順番に、押すボタンの色が求めた色と一致した時に押す。

10個のセットを入力するにつき(最終セットを除く)、モジュールは回答をチェックする。すべてのボタンが緑に点灯することで表す。すべての入力が正しかった場合、モジュールは次の10個のセットに移行する。いずれかの入力が間違っている場合、対応するボタンが赤く点灯し、ミスが記録される。そのセット以降のすべての入力はリセットされているため、再び正しいシーケンスを入力しなければならない。いずれのケースでも、ボタンの色のシーケンスは変更されない。

入力の最終セットにおいては、モジュールは10個の入力を待たずに最後の入力の後に即座にチェックを行う。この場合毎回の入力が正しかった場合、モジュールは解除される。

ステージ回復の注意

ミスが記録されると、数字が黒以外の各ボタンの上に表示される。これらは現在のセット内のステージに対応している。

いずれかのボタンを押すと、対応しているステージが再び表示される。

なお、このモジュールは現在の回転が終わるまで待ってから切り替わり、最後に押されたボタンのみを読み取る。

ステージ回復モードをやめて解除に戻るには、いずれかのボタンを二回押す。二つのボタンの間隔は無限であるため、モードをやめたくない場合には、最後に押したボタンと同じボタンを不注意で押さないように注意する。

文献 C0L0R

黄緑 翡翠 シアン マゼンタ 薔薇 灰色

モジュール詳細:終末忘る

こんなにたくさんの計算をどうやって完成させるんだ?

オリジナルモジュールはほぼ解除不可能なので、ここに新しいチャレンジを用意した。本当に解除不可能なバージョンだ。有効にするには、mod settingsに移動し、「OmegaForget」*を選択し、「TRUEOMEGAFORGET」を有効にする。変更が成功した時、爆弾が作動すると、ステージカウンターは「OHNO」の代わりに「FUCK」と表示する。また、回転が一つではなく三つになる。これらの回転は全く異なる計算表を参照する。解除方法以外については、標準の「終末忘る」と同じ方法である。

三つの回転方向を読み取り、表示された順に計算をする。回転と回転の間には短い休止が入る。軸は、モジュールを正面から見た際の上下がX軸、前後がY軸、左右がZ軸である。

  • Nは現在のシーケンスのステップ数である。
  • Dはディスプレーの数字を六十四進数として扱った時の、十進数に変換した値である。
  • 各ステージのステップ1では、X=Iである。ステップ2&3では、Xは前回求めた値になる。
  • ステージが5の倍数の場合、それまで保持していた値はリセットされる。
  • %はmodの演算を示す。
  • 1と小文字のLは非常によく似ている。直前に文字または直後に数字(1、2、3以外)がある場合は1、それ以外はLである。
ステージ0(j) ステージ1(k) ステージ2(l) ステージ3(m) ステージ4(n)
XY X+2E jN+D-X X+jN+kN lN-kN-jN+X X-mN+lN-kN+jN
XZ X+I+E X-I-jN NX-k1 3X-4D+5N 999-4X-9N+m3
YZ 999-2X j3-X j3+k3-X N(X+E-D) 333-l2+X-E
YX I-(99-E)+X E+D+X-j2 X*(jN%6+1) l2-X*(I%4+1) j3+15N-(X-X%2)/2
ZX E-X 999-X-j1 D-(X+E)+k1 kN+(X+X % 2)/2 I-2N-k1+(X-5N)
ZY (X-X%2)/2+D 2D-X+jN 3D-kN+X N-l3-X+D 5X-10N+3D-E

*「OmegaStart」も表示されている場合がある。これは、このチャレンジが正しく機能するようにした名残と言われている。