モジュール詳細:極貯留

神様が天国にいるのは、神様も自分が作ったものを恐れて生きているからだろうか?

このモジュールは8つの黒いボタン、中央の大きなボタンと、64枚の浮遊するディスクで構成されている。

これらのディスクは直線的に移動し、6次元立方体のように回転する。
これらの回転は、以下の表の関数に対応している。

ステージは3つあり、それぞれ前のステージより1回転多くなっている。

回転と回転の間には長い休止時間があり、これはシーケンスが開始される場所を示す。

各操作を最後まで連続して適用し、その結果から各ステージで押すべき色のボタンの順序を決定する。

ある時点で得た関数が

  • 364より大きい場合、その値から365を引き、365より小さい値になるようにする。
  • -364より小さい場合、その値に365を加え、-365より大きい値にする。

セクション1:初期値の決定

演算子の列に入力する数字を決定するには、シリアルナンバーの以下の数字のペアを2桁の三十六進数の数字として解釈し、365で割った余りを計算する。

  • ステージ1の場合、3桁目と4桁目を使用し、a0を求める。
  • ステージ2の場合、5桁目と6桁目を使用し、b0を求める。
  • ステージ3の場合、1桁目と2桁目を使用し、c0を求める。

セクション2:数字の操作

それぞれのステージにおいて、各回転は操作に関連付けられ、ここでは関数として表現されている:

  • n はシーケンスの現在のステップ数である。
  • D はシリアルナンバーの各文字を三十六進数の数字としたときの合計である。
ステージ 1 ステージ 2 ステージ 3
XY XY(x) = x + D XY(x) = x + an-1 XY(x) = x + bn-1 - an-1
XZ XZ(x) = 2x - D XZ(x) = 2x - an-1 XZ(x) = 2x - bn-1 - an-1
YZ YZ(x) = x + 2D YZ(x) = x + 2an-1 YZ(x) = x + 2bn-1 - an-1
XW XW(x) = 2D - x XW(x) = 3D - x - an-1 XW(x) = 4D - x - bn-1 - an-1
YW YW(x) = 2x + D - 35n YW(x) = 2x + abs(an-1) - 12n2 YW(x) = 2x + abs(bn-1) + abs(an-1) - 5n3
ZW ZW(x) = x + (x mod 6)3 ZW(x) = x + (an-1 mod 7)3 ZW(x) = x + (bn-1 mod 6)3 + (an-1 mod 6)3
XV XV(x) = 2(D - x) XV(x) = 2x - 3(D - an-1) XV(x) = 2x - 4(D - bn-1)
YV YV(x) =
x + (D mod 6)3 - 35n
YV(x) =
x + (an-1 mod 7)3 - 12n2
YV(x) = x + (bn-1 mod 8)3 - 5n3
ZV ZV(x) =
(x - x mod 2)/2 + D
ZV(x) =
x + (x - x mod 2)/2 - an-1
ZV(x) = (x - x mod n)/n + 2bn-1
WV WV(x) = 5x - 3D WV(x) = 8x - 5D + 3an-1 WV(x) = 13x - 8D + 5an-1 - 3bn-1
XU XU(x) = x + 365 - D XU(x) = x + 365 - abs(an-1) XU(x) = x + 365 - abs(an-1) - abs(bn-1)
YU YU(x) = 2x - 365 + D YU(x) = 2x - 365 + abs(an-1) YU(x) = 2x - 365 + abs(an-1) + abs(bn-1)
ZU ZU(x) = x + 365 - 2D ZU(x) = x + 365 - 2*abs(an-1) ZU(x) =
x + 365 - 2*abs(an-1) - 2*abs(bn-1)
WU WU(x) = 365 - abs(x) WU(x) =
365 - abs(x) - abs(an-1)
WU(x) =
365 - abs(x) - abs(an-1) - abs(bn-1)
VU VU(x) = nx VU(x) = n(x - an-1) VU(x) = n(x - an-1 + bn-1)

セクション2:数字の操作(続き)

ステージ 1 ステージ 2 ステージ 3
YX YX(x) = x - D YX(x) = x - an-1 YX(x) = x - bn-1 + an-1
ZX ZX(x) = 2x + D ZX(x) = 2x + an-1 ZX(x) = bn-1 + an-1 - 2x
ZY ZY(x) = x - 2D ZY(x) = x - 2an-1 ZY(x) = x + 2an-1 - bn-1
WX WX(x) = 2D + x WX(x) = 3D + x - an-1 WX(x) = 4D + x - bn-1 - an-1
WY WY(x) = 2x - D - 35n WY(x) = 2x - abs(an-1) - 12n2 WY(x) = 2x - abs(bn-1) - abs(an-1) - 5n3
WZ WZ(x) = x - (x mod 7)3 WZ(x) = x - (an-1 mod 6)3 WZ(x) = x - (bn-1 mod 7)3 - (an-1 mod 7)3
VX VX(x) = 2(D + x) VX(x) = 2x - 3(D + an-1) VX(x) = 2x - 4(D + bn-1)
VY VY(x) =
x - (D mod 6)3 - 35n
VY(x) =
x - (an-1 mod 7)3 - 12n2
VY(x) = x - (bn-1 mod 8)3 - 5n3
VZ VZ(x) =
(x - x mod 2)/2 - D
VZ(x) =
x + (x - x mod 2)/2 + an-1
VZ(x) = (x - x mod n)/n - 2bn-1
VW VW(x) = 5x + 3D VW(x) = 8x + 5D - 3an-1 VW(x) = 13x + 8D - 5an-1 + 3bn-1
UX UX(x) = x - 365 - D UX(x) = x - 365 - abs(an-1) UX(x) = x - 365 + abs(an-1) - abs(bn-1)
UY UY(x) = 2x - 365 - D UY(x) = 2x - 365 - abs(an-1) UY(x) = 2x - 365 + abs(an-1) - abs(bn-1)
UZ UZ(x) = x + 365 + 2D UZ(x) = x + 365 + 2*abs(an-1) UZ(x) =
x + 365 + 2*abs(an-1) - 2*abs(bn-1)
UW UW(x) = 365 - 2*abs(x) UW(x) = 365 - 2*abs(x) - abs(an-1) UW(x) =
365 - 2*abs(x) - abs(an-1) - abs(bn-1)
UV UV(x) = nx - D UV(x) = n(x - an-1 - D) UV(x) = n(x - an-1 - bn-1)

注:a4は0と等しい。

単回転

単回転の場合、その回転に対応する関数を適用するだけでよい。
an = F(an-1), bn = F(bn-1), cn = F(cn-1)とする。F(x)はその回転に対応する関数である。

二重回転

これらの演算子は、同時に発生する個々の回転に対応する2つの関数(R、Sと呼ぶ)に適用される。

常に変化しない2軸が存在する。これらの軸が

  • 両方ともX、Y、またはZである場合、関数Xを適用する。
  • 両方ともW、V、またはUである場合、関数Zを適用する。
  • 上記2つの条件のいずれも満たさない場合、関数Yを適用する。
ステージ 1 ステージ 2 ステージ 3
X an =
2D - abs(R(an-1) - S(an-1))
bn =
3D - abs(R(bn-1) + S(bn-1))
cn =
4D - abs(R(cn-1)) - abs(S(cn-1))
Y an =
2D - R(an-1) - S(an-1)
bn =
2an-1 - R(bn-1) - S(bn-1)
cn =
2bn-1 - R(cn-1) - S(cn-1)
Z an =
R(an-1) + S(an-1) - an-1
bn =
R(bn-1) + S(bn-1) - bn-1 - an-1
cn =
R(cn-1) + S(cn-1) - cn-1 - bn-1 - an-1

三重回転

これらの演算子は、同時に発生する3つの個々の回転(R、S、Tと呼ぶ)に適用される。

  • 3つの回転のそれぞれが、X,Y,ZのいずれかからU,V,Wのいずれかへ、またはその逆へ軸の向きを変える場合、関数Wを適用する。
  • それ以外の場合、関数Vを適用する。
ステージ 1 ステージ 2 ステージ 3
W an =
max(R(an-1), S(an-1), T(an-1))
- 2D
bn =
R(bn-1) + S(bn-1) + T(bn-1)
- 3bn-1
cn =
R(cn-1) + S(cn-1) + T(cn-1)
- an-1 - bn-1 - cn-1
V an =
min(R(an-1), S(an-1), T(an-1))
+ 2D
bn = 3bn-1
- R(bn-1) - S(bn-1) - T(bn-1)
cn =
an-1 + bn-1 + cn-1
- R(cn-1) - S(cn-1) - T(cn-1)

セクション3:結果を変換する

一連の操作の結果が得られた後、それを平衡三進数(桁が1、0、-1の値を持つ三進数表記)に変換する必要がある。30 = 1 (最下位桁)から 35 = 243 (最上位桁)までの3の各べき乗数にそれを乗算し、それを合計すると目的の数になるような平衡三進数のシーケンスを求める。

セクション4:回答の入力と送信

どのボタンを押せばよいかは、まず、モジュール上のボタンの位置に関する条件リストを、初期シーケンス対応表の該当する段に対して、リストの先頭から順に適用していく。

初期シーケンス対応表303132333435
ステージ 1RGBCMY
ステージ 2YBMGRC
ステージ 3MCRYGB

もし......場合、シーケンスの...
上のボタンが白である順番を逆にする。
右上のボタンが黄である各色を1つずつ左に移動させる。
白のボタンと黒のボタンが正反対である各色をモジュール上の正反対の位置にある色と交換する。
赤のボタンとシアンのボタンが正反対であるそれぞれの色を補完する色と交換する。
(R ↔ C、 G ↔ M、 B ↔ Y)
緑とマゼンタのボタンの間にはちょうど1つのボタンがあるこのモジュール上の時計回りの色の順序で各色を循環させる。
緑のボタンが白のボタンに隣接している原色を循環させる。
(R → G、 G → B、 B → R)
マゼンタのボタンが黒のボタンに隣接している二次色を循環させる。
(C → M、 M → Y、 Y → C)
白のボタンが黒のボタンに隣接している原色と二次色の両方を循環させる。
青と黄のボタンが同じ側にあるBをシーケンスの反対側の色と交換する。
赤のボタンがモジュールの右側にあるRとYを交換する。
青のボタンがモジュールの左側にあるGとCを交換する。
白いボタンから数えて、黄のボタンが緑のボタンよりも更に時計回りの位置にあるシーケンスの最初と最後の色を交換する。
黒いボタンから数えて、青のボタンがシアンのボタンよりも更に時計回りの位置にあるモジュールの上と下のボタンの色を交換する。 (どちらも白でも黒でもない場合のみ)

今回のステージにおける、平衡三進数と3のべき乗に相当するボタンの両方が決定したら、以下の指示に従う。

  1. 中央のボタンを押す。すると、シーケンスが停止し、各黒ボタンが8色のいずれかに変わる。これらのうち、白いボタンは事前に選択されている。
  2. 色のついたボタンを使用し、平衡三進数から0を除いた数字を最下位桁から最上位桁の順に入力する。
    • 白いボタンか黒いボタンを押すと、どちらを点灯させるかが切り替わる。
    • 白いボタンが点灯しているときに、色のついたボタンを押すと、対応する桁に「+1」が入力される。
    • 黒いボタンが点灯しているときに、色のついたボタンを押すと、対応する桁に「-1」が入力される。
  3. もう一度中央のボタンを押すと、一連の入力が確定し、送信される。

正しい順番で入力すると、モジュールは次のステージに進む。

誤った平衡三進数を送信したり、色のボタンを間違った順番で送信すると、ミスが記録される。

付録:6次元軸

64枚のディスクはそれぞれ、上に示した6次元の軸を介して、隣接する6枚のディスクに接続されている。

上図は、6軸のうち5軸をモジュール正面から見たものである。

X、Z、W、V、Uの正軸は、この角度から見て上または右を向いている。

この角度からではY軸は見えない。Y軸の正はモジュールから離れる方向にあり、別の角度から見るとW、V、U軸の正も同じようになる。