モジュール詳細:hexOS

「おい、この技術を利用する許可は出してないぞ!」
「こいつらはソースコードを勝手に流用したが、まともなキーパッド一つもつけなかったのか?」

このモジュールには、hexOSというオペレーションシステムが搭載されたコンピューターが付いている。

メモ: このモジュールにおいて、先頭の 0 は無視してはならない。

律動識別 (4 ビット)

コンピューターを押してすぐに離すと 2 つのリズムの内、片方のリズムが再生される。再生される度に、流れるリズムはもう一方に切り替わる。 をリズムの刻みとして下の表から再生された二つのリズムを見つけ、数値を合計する。繰り上がりはしない。(1+1 ≠ 10)

0000
0001
0010
0011
0100
0101
0110
0111
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111

完全暗号

さらに、モニターには三つの正方形のシーケンス 2 つの内、片方が表示される。表示される度にシーケンスはもう一方に切り替わる。それぞれの正方形で最も多く出現する色を取る。得た色を使い、それぞれのシーケンスを文字に復号する。

A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z

論理ゲート

文字 論理演算子 文字 論理演算子
AZ AND HS OR
BY NAND IR NOR
CX XAND JQ XOR
DW COMPARISON KP GULLIBILITY
EV A=1 THEN B LO NA THEN NB
FU SUM MN IMPLIES
GT EQUALITY SUM

それぞれの文字を使い、左の表から 2 つの論理演算子を取得する。

4ビットの 1桁目 & 2桁目、1桁目 & 3桁目、1桁目 & 4桁目、2桁目 & 3桁目、2桁目 & 4桁目、3桁目 & 4桁目 というペアをそれぞれ作る。

それぞれのペアを取得した論理演算子でそれぞれ演算した結果をメモする。

(+ の数) - (- の数)を計算し、負の記号は外す。これがオフセットとなる。

AND
0 1 2
0 - - -
1 - 0 0
2 - 0 +
OR
0 1 2
0 - 0 +
1 0 0 +
2 + + +
NAND
0 1 2
0 + + +
1 + 0 0
2 + 0 -
NOR
0 1 2
0 + 0 -
1 0 0 -
2 - - -
XAND
0 1 2
0 - 0 0
1 0 0 0
2 0 0 +
XOR
0 1 2
0 + 0 -
1 0 0 0
2 - 0 +
COMPARISON
0 1 2
0 0 - -
1 + 0 -
2 + + 0
GULLIBILITY
0 1 2
0 - - 0
1 - 0 +
2 0 + +
A=1 THEN B
0 1 2
0 - - +
1 - 0 +
2 - + +
NA THEN NB
0 1 2
0 + - -
1 0 0 0
2 - + +
SUM
0 1 2
0 + - 0
1 - 0 +
2 0 + -
IMPLIES
0 1 2
0 + + +
1 + + 0
2 + 0 -
EQUALITY
0 1 2
0 + - -
1 - + -
2 - - +

シーケンスの加算

画面には 30 桁の数字のシーケンスが表示されている。シーケンスの終わりは空白で示される。シーケンス全体をメモし、それぞれの桁にオフセットを足す。9 を超えた場合は数字根*を取る。

シーケンスの改変

  • シーケンスの桁数が 6 で割り切れない場合:
    • 新しいシーケンスを作成する。元のシーケンスの桁数が 6 で割り切れるまで右端の桁を切り取り、元の順番で新しいシーケンスに貼り付ける。
    • 新しいシーケンスが元のシーケンスの桁数と一致するまで、新しいシーケンスを繰り返す。
    • それぞれのシーケンスの桁同士を足す。9 を超えた場合、数字根*を取る。
  • シーケンスを 6 桁のグループに分ける。それぞれのグループの左半分を右半分に足す。左から順に結果の数字を全て結合して一つの巨大な数字にする。
  • シーケンスが 6 桁未満になるまでシーケンスの改変の操作を行い、3 桁になるまで最も左の桁を削除する。

*数字根: 一桁になるまで全ての桁の数字を足すと現れる数字。例:555 = 5+5+5 = 15 = 1+5 = 6。

送信

  • 画面を長押しすると右上の数字が記憶される。画面を離すと入力されていない最も左の桁に記憶された数字の同じ位置の桁の数字を入力する。長押しを続けると入力をキャンセルする。右上が空白の状態で長押しして画面を離すと入力した数字を消去する。
    • 3 桁の数字の左の桁がモジュールの数字の左の桁と一致するときに、画面を長押しして離す。
    • 真ん中の桁右の桁に対しても同様の操作を行う。
  • システムと登録済み Vault とのアップリンクが完了し、モジュールは解除される。解除後は安全にモジュールを操作できる。

メモ - 量子もつれの影響により、hexOS モジュールでミスした場合、全ての hexOS の情報表示速度が低下する。

免責条項:ヘキシルの世界の中で hexOS はカノン概念となっている一方で、このオペレーションシステムが爆発性のデバイスに接続されているのは懐疑的概念であると言わざるを得ません。

モジュール詳細:octOS

「こいつの近くにいるだけでも有害なのに、お前は素手でこれを処理しようってのか?」

全ての Vault アップリンクモジュールはあらゆるエラーに対して安定性を維持するように設計されているが、シーケンスを再生する前にユーザーがシャットダウンコード「888」を入力すると、 リンクされている Vault 内の物質は完全に不安定となり、モジュールはオーバーロードする。

この結果、正解の数値を計算するのがさらに難しくなるが、解除した時には凄まじい活力を与えてくれることであろう。

メモ: このモジュールにおいて、先頭の 0 は無視してはならない。

律動識別 II (4 ビット)

コンピューターを押してすぐに離すと 2 つのリズムの内、片方のリズムが再生される。再生される度に、流れるリズムはもう一方に切り替わる。をリズムの刻みとして下の表から再生された二つのリズムを見つけ、二つの数値を結合する。(23 と 10 = 2310)

00
01
02
03
10
11
12
13
20
21
22
23
30
31
32
33

完全暗号 II

モニターを押すと、 2 つの色からなる 3 つのパターンのシーケンスが 3 つ表示される。これは 2 セット生成されており、表示される度にセットはもう一方に切り替わる。 それぞれのシーケンスにおいて、同時に表示された 3 つのパターンとそれぞれのパターンで最も少なく出現する色を記録する。それらの色を使い、文字を取得する。出現したパターンに基づいて文字テーブル内を移動する。 移動後の文字が復号した文字となる。この処理を残りの 5 つのシーケンスに対しても行う。

完全暗号 II (続き)

I R C L U F O X A J S D M V G P Y B K T E N W H Q Z
1 右 (C) 1 左 (C#) 2 右 (D) 2 左 (D#) 3 右 (E) 4 右 (F) 4 左 (F#) 5 右 (G) 5 左 (G#) 6 右 (A) 6 左 (A#) 7 右 (B)

表を順に見て、復号した 6 文字が出現する最初のフレーズを見つけ、その数字を記録する。

フレーズ (1–12) # フレーズ (13–24) #
a maze with edges like their knives 1 what they will make me 13
someday ill be the shape they want me to be 2 they found me in my lowest days 14
but i dont know how much more
theyll wake away before theyre satisfied
3 breathed life back into my frozen body 15
they have sliced away my flesh 4 promising a more beautiful future 16
shorn of unsightly limbs and organs 5 then i discovered 17
more stitch and scar than human 6 what they really wanted 18
if only marble 7 they pulled me into their vortex 19
grew back so easily 8 and i saw my future reflected in their eyes 20
they have stolen away my spirit 9 a shimmering halo of impossible dreams 21
memories scattered into the slipstream 10 void of my self 22
i have no idea who i used to be 11 it was 23
i can only guess 12 perfect 24

論理ゲート II

このセクションの指示を実行する前に、4ビットの一桁目と三桁目、もしくは二桁目と四桁目が一致する場合、4ビットのそれぞれの桁をNOTで演算した結果に置き換える。

hexOS と同様に 30 桁のシーケンスを記録する。シーケンスを次のように 2 つに分ける:先頭の 3 桁を α へ、次の 3 桁を β へ、その次の 3 桁を α・・・。数字がなくなるまでこれを繰り返す。 γ というシーケンスを作成する。γ の N 桁目は、N が奇数の場合、α の N 番目と一致し、N が偶数の場合、β の N 番目と一致する。

左から順に γ の各桁について、以下の全ての指示を上から順に従う。記号は二回以上置き換わることもある。

  1. 同じ位置にある αβ の桁の数字の絶対差が 5 である場合、γ のその桁を = に置き換える。
  2. 同じ位置にある α の桁とその一つ前の数字が一致する場合、γ のその桁を + に置き換える。
  3. 同じ位置にある β の桁とその一つ前の数字が一致する場合、γ のその桁を * に置き換える。
  4. 現在位置の γ の桁とその一つ前の記号/数字が一致する場合、γ のその桁を > に置き換える。

左から順に γ の各桁について、以下の指示に従う。現在の桁と同じ文字の論理ゲートを使用する。4 ビットの先頭の 2 桁に対して使用する。

結果を取り、以降はこれを数式と呼ぶ。これを 4 ビットの末尾に追加し、先頭の桁を削除する。 4 ビットの二番目と最後の桁が同じ場合、以前、4 ビットに対してNOTを演算していたならば、新しく追加した桁 (数式) を 4 ビットに存在しない最も小さい数字に、演算していなかったならば最も大きい数字に変える。

数式を現在の γ の桁と同じ位置の αβ に対して実行して、数字を取得する。 最も右の桁のみ記録する。全ての桁に対して上記の操作を終えた後、記録した桁を順番に並べて δ というシーケンスを作成する。

NOT
入力 出力
0 4
1 3
2 2
3 1
4 0
入力 出力
# 数式
入力 出力
0 α*β
1 abs(α-β)
2 α+β
3 min(α,β)
4 max(α,β)
入力 出力
AND (0)
0 1 2 3 4
0 0 0 0 0 0
1 0 1 1 1 1
2 0 1 2 2 2
3 0 1 2 3 3
4 0 1 2 3 4
OR (1)
0 1 2 3 4
0 0 1 2 3 4
1 1 1 2 3 4
2 2 2 2 3 4
3 3 3 3 3 4
4 4 4 4 4 4

論理ゲート II (続き)

NAND (2)
0 1 2 3 4
0 4 4 4 4 4
1 4 3 3 3 3
2 4 3 2 2 2
3 4 3 2 1 1
4 4 3 2 1 0
NOR (3)
0 1 2 3 4
0 4 3 2 1 0
1 3 3 2 1 0
2 2 2 2 1 0
3 1 1 1 1 0
4 0 0 0 0 0
XAND (4)
0 1 2 3 4
0 0 1 2 2 2
1 1 1 2 2 2
2 2 2 2 2 2
3 2 2 2 3 3
4 2 2 2 3 4
XOR (5)
0 1 2 3 4
0 0 1 2 3 4
1 1 1 2 3 3
2 2 2 2 2 2
3 3 3 2 1 1
4 4 3 2 1 0
COMPARISON (6)
0 1 2 3 4
0 2 1 0 0 0
1 3 2 1 0 0
2 4 3 2 1 0
3 4 4 3 2 1
4 4 4 4 3 2
GULLIBILITY (7)
0 1 2 3 4
0 0 0 0 1 2
1 0 0 1 2 3
2 0 1 2 3 4
3 1 2 3 4 4
4 2 3 4 4 4
A=2 THEN B (8)
0 1 2 3 4
0 0 0 0 0 4
1 0 1 1 3 4
2 0 1 2 3 4
3 0 1 3 3 4
4 0 4 4 4 4
NA THEN NB (9)
0 1 2 3 4
0 4 0 0 0 0
1 3 3 1 1 1
2 2 2 2 2 2
3 1 1 1 3 3
4 0 0 0 0 4
SUM (+)
0 1 2 3 4
0 0 1 2 3 4
1 1 2 3 4 0
2 2 3 4 0 1
3 3 4 0 1 2
4 4 0 1 2 3
PRODUCT (*)
0 1 2 3 4
0 0 0 0 0 0
1 0 1 2 3 4
2 0 2 4 1 3
3 0 3 1 4 2
4 0 4 3 2 1
IMPLIES (>)
0 1 2 3 4
0 4 4 4 4 4
1 3 4 3 4 3
2 2 2 4 4 2
3 1 2 3 4 1
4 0 0 0 0 4
EQUALITY (=)
0 1 2 3 4
0 4 3 2 1 0
1 3 4 1 2 0
2 2 1 4 3 0
3 1 2 3 4 0
4 0 0 0 0 4

シーケンスの加算 II

  • δ のそれぞれの桁に完全暗号 IIで得た数字を足す。9 を超えた場合は数字根を取る。
  • δ を 3 桁のグループに分ける。左の二つの桁を一つの数字とみなし、それに [右の桁 * 10] を足す。
    3 桁未満になるまで 100 を引く。10 より小さくなる場合は先頭に 0 をつける。
    左から順に結果の数字を全て結合して一つの巨大な数字にする。
  • シーケンスの改変 II

    • 最後の桁が 8 の場合、全ての桁をその桁に隣接する全ての桁とその桁の合計に置き換える。合計が 2 桁の数字になる場合、右の桁を取得する。
    • そうでない場合、最後の桁が 0 の場合、シーケンスを 10 で割る。δ が 3 桁より多い場合、最後の桁を 8 に置き換える。
    • そうでない場合、最後の桁が 3 で割り切れる場合、全ての 3、6、9 を、その桁の位置が 3 で割り切れない場合、7 に置き換え、そうでない場合、0 に置き換える。
    • そうでない場合、最後の桁が素数の場合、素数の位置の桁に最後の桁を足し、素数でない位置の桁から最後の桁を引く。0–9 の範囲になるまで 10 を足す/引く。
    • そうでない場合、全ての桁から最後の桁を引く。負の数になる場合、10 を足す。
    • δ が 3 桁になるまでシーケンスの改変 IIを繰り返す。

送信 II

  • hexOS と同じように δ を送信する。ミスになるとモジュールは hexOS へセーフブートされ、あなたの全ての努力は無へと帰す。

メモ - octOS の不安定性により、ミスが記録されても情報表示速度が低下することはない。

免責条項:octOS は hexOS のカノン改造ではありません。しかし、不安定化した Vault リンクの付近に存在する生物への負の影響は確かに存在します。 現在確認されている影響は:体表の急速な気温の変化、範囲内の生物の原因不明な不安定性の獲得、低/中程度の活力の長期活性化、重力の異常、頭痛、かゆみ、そして/もしくは皮膚のしびれ。 付近の物体が溶解し始める、もしくは物体が布地のような見た目に変化し始めた場合、長期的ダメージを避けるため、可能な限り早く Vault リンクを再安定化させてください。